クトゥルフ神話ＴＲＰＧクトゥルフと帝国
posted with 簡単リンクくん at 2005.12.19
坂本 雅之ほか著 / 坂東 真紅郎ほか著 / 内山 靖二郎ほか著エンターブレイン (2005.12)通常2-3日以内に発送します。
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ＴＲＰＧなんて遊ぶ機会はそう作れないわけですが、かれこれ１５年ほど前から待たされたサプリメントなので買います。表紙絵も本家のサプリみたいで良いなぁ。クトゥルフの呼び声のサプリの良いところは物価表とか細かいところに気配りがあるところ。本当に突っ込んでシナリオを作るなら大学の書庫にでも篭る必要があるでしょうが、付属シナリオを遊ぶだけでも十分楽しめるはず。３本遊ぶ機会があるか不明ですが。
となり町戦争
三崎 亜記 
ちょっとシュールな現代風刺物？
自分の住んでいる町が隣町と戦争を開始する旨が広報誌に載っている。戦争？でも、しばらくしても何ら変化が感じられなかった主人公が次の広報に変な記述を見つけ愕然とする町勢情報の死亡者数に括弧書きで戦死者数が。
その後は、係の女性に対する興味も手伝って、戦争業務に携わっていくが実感の持てない主人公と、いかにもお役所な書式や手続、考え方などを主軸に物語りは淡々と進行していく。この中で、妙に凝った書式は笑えます。
とりあえず、主人公には全く共感出来ない上に、登場人物がこれでもかという程ベタなキャラなので、人間に対する興味よりも世界のルールの方に興味がある作者なのかなと感じました。
薄くてすぐに読み終わるので、読んでも損はないかなという本です。
死神の精度
伊坂 幸太郎 
私の好きな作家、伊坂幸太郎の新作を読了。
主人公は死神の一人で仕事は寿命の前に不慮の死を迎えるリストに挙げられた人を本当に死んでよいか調査する係。１週間の調査期間で「可」とされると８日目に死亡する。大抵は「可」とするのだが、すぐには報告しないでCDショップの試聴コーナーに入り浸る。肉をまとって人間になると「ミュージック」が堪能できるのでその機会は逃さないのだそうな。
この設定で１話完結での短編集。
相変わらず、上手い比喩と軽やかだけどぐっとくる話を書いている。今回の比喩で面白いなと思ったのは「手品師が、客の前で一瞬だけ腕を見せるかのように、ワイパーがさっと動いた。」です。
それと、短編集ではありますが、１冊の本としてきちんとまとまっているので、個々の話だけでなく楽しめます。
難点は、相変わらず前に書いた本のキャラクターが出てくること。知らなくても十分楽しめますが「重力ピエロ」を読んでいるとにやっと出来ます。
お勧めの本です。
民法 I [第3版] 総則・物権総論
内田 貴
内田民法�気�改訂しましたねー。
改正しても改訂はまったりと予想していたので思わず改訂前に買ってしまうところでした。後期に使用する民法�顕搬暇，惑磴Δ箸靴討癲↓供↓靴鮑Ｇ磴Δ�悩みどころ。
でも、基本書を読み込む時間ってこの夏休みしかなさそうだしなぁ。
国民クイズ (上巻)
杉元 伶一
国民クイズ (下巻)
杉元 伶一
学部生の時にサークルの先輩に勧められて読んだ本です。当時はモーニングの連載終了直後で時代の空気感もダイレクトに伝わり、人間の欲望というものについて考えさせられました。ことあるごとに読み返していたのですが、この春の引越しに際し処分してしまったので、憲法をやっていると無性に読みたくなって期末試験直前というのに通販で買ってしまいました。
冒頭は
日本国憲法
第12章 国民クイズ
（国民クイズの地位）
第１０４条 国民クイズは国権の最高機関であり、その決定は国権の
最高意思、最高法規として、行政、立法、司法、その他あ
らゆるものに絶対、無制限に優先する。本憲法もその例
外ではない。
です。いきなり強烈です。そして「この番組は「民主主義はもういらない あなたのための全体主義」日本国政府国民クイズ省がお送りします」と番組が始まるわけです。どんな欲望もクイズに勝てば叶えられるが負ければ戦犯。民主主義とかを考えるのに面白い材料になる漫画だと思います。
とりあえず、ロースクール生的に憲法改正について無限界説でないとありえないなと書いておきます。
夜のピクニック
恩田 陸
スティーブン・キングが好きな好きな恩田さんらしく、だらだら歩いていって、その中で自分を見つけていく「スタンド・バイ・ミー」風味も持った小説。中身は全然違うけど。
とある進学校では修学旅行が無いが、全校生徒参加のウォーキング＋マラソンがあり、代々大切に受け継がれている。消費される青春の幻想と家族の問題、友人などにキツイ催しゆえに普段意識しないことでも気づける。ミステリーとまではいかないまでも興味を引かせようとする謎かけが序盤にあって、かなり早い段階でネタは割れても、そのころには先が読みたくなっているから大丈夫。
同じく、進学校で修学旅行が無く、全校生徒参加の変なイベントがある学校だったこともあり、ため息が出ます。何故かはきかないで…。
ところで、この本を読み終わったのは朝の４時半。民法�兇砲錬喫�ばかり遅刻してしまいました。ただ、自習室で刑法総論の最初から構成要件の因果関係まで復習が終わったので勉強のリズムは出来てきたように感じます。
ここ何日かネット巡回をしていなかったのでこんな面白話題があったとは乗り遅れてショック。
ブッカー賞作家がガンダム好きな息子のために富野、宮崎などの大御所アニメ監督にインタビューをするために子供連れで来日して、その紀行文が出版されているのだとか。
箱男さんのブログに一部試訳が載っているのだが、最高。なぜ皆川ゆかってのはガンダムのエンサイクロペディア作っていたからだと思うけど、人選を間違えているってのには同意。というかこの辺の面白さが分かるのは同級生ではにっし〜ぐらいかな。
coolニッポンとかが幻想で、あくまで突き詰めた「変な」ところが一部で受けているだけだよねという感じ。
あー、今、検索したら大学の書庫にあるよ、この本。読みたいけど洋書じゃ時間かかるからなー。合格後の楽しみにしておこう。その前に翻訳されれば買うけど。
