「となり町戦争」三崎亜記
となり町戦争
三崎 亜記
ちょっとシュールな現代風刺物?
自分の住んでいる町が隣町と戦争を開始する旨が広報誌に載っている。戦争?でも、しばらくしても何ら変化が感じられなかった主人公が次の広報に変な記述を見つけ愕然とする町勢情報の死亡者数に括弧書きで戦死者数が。
その後は、係の女性に対する興味も手伝って、戦争業務に携わっていくが実感の持てない主人公と、いかにもお役所な書式や手続、考え方などを主軸に物語りは淡々と進行していく。この中で、妙に凝った書式は笑えます。
とりあえず、主人公には全く共感出来ない上に、登場人物がこれでもかという程ベタなキャラなので、人間に対する興味よりも世界のルールの方に興味がある作者なのかなと感じました。
薄くてすぐに読み終わるので、読んでも損はないかなという本です。
読書感想「となり町戦争」
読書感想「となり町戦争」
となり町戦争
【評価】★★★